1999年4月24日+25日 ザ・スズナリ(下北沢) |
松本ハウス単独公演に行ってきました。98年夏の本公演が大川デビューだった私にとっては、初の単独で行く前からかなりわくわくしていました。24日+25日ともに昼の部に行ってきました。 24日は前日からの雨が降り止まないかなり肌寒いイチニチでした。傘のキライな私はコンビニで買ったビニール傘にユウジンと二人で入り、肩を濡らし開場を待ちました。翌日は快晴とまでは行かないものの何とか雨も上がりましたが。24日は階段席の4,5列目の真ん中あたり、25日は階段席のステージ向かって左端くらいに座りました。端のほうで荷物を預かったりしている新人+超新人のみなさんをみながら、バンビ高橋さんの髪型を見て「うぉっ!!」と思った一日目。プチ鹿島さんを見ながら「ダメ!」って呟いてみたくなった二日目。 アンケートを書きながら開演を待ちました。スモークがふわ〜っと漂って来て、音楽が流れ始め、いよいよ開演。 | |
タイトルは私の印象で勝手に付けたものです。悪しからず。 唐フ付いているものはVTR、スライドなどです。 | |
人間の定義 | ステージ中央を照らすスポットライトがだんだん明るくなってくるとそこには体育座りの加賀谷くん。何故か全裸。「絶対人間」のビデオのときも思ったけど筋肉のついたいいカラダ。(笑) すっくと立ちあがると何か考え事をする感じでステージを歩き回る。時々何か思い立ったように立ち止まったりしつつ・・・。ステージ中央あたりに戻り、後ろを向き立ち尽くし、振り返りヒトコト。「人間って何なんだ?」 |
灯]と体 | スクリーンに「脳と体」「LIVE5」といった文字がデカデカと映し出された。「キック IQ150」「ハウス IQ300〜55」というのには深く納得してしまった。(笑)「体力」という項目では「牛肉消費量」という感じの項目になってて「キック500g/h」なのに対し、「ハウス2500g/h」ってすごいなぁぁぁぁ。 他にも「知力」「キック神奈川大学中退」「ハウス日の丸自動車学校除籍」「呂布奉先」「筋肉痛」「体」「キック」「脳」「ハウス」「キック」「スロースターター」「変則的な攻撃」「反省が入り込む余地はない」「ハウス」「エンドレスパンチャー」「10年前にわずらった右脳のオタフク風邪の後遺症」「空回り率:95%」「LIVE5」「脳死」といった文字が次々に映し出された。松本ハウスは知れば知るほど一般のイメージと逆の印象を持つんじゃないかな。多分一般の人だったら「脳:キック、体:加賀谷」って思うんじゃないかな。 |
菊蔵 再び | 再び明るくなるとそこには皮の黒のハンチング帽、黒のタートルネックセーター、ブラックジーンズ、黒靴下と、黒づくめのキックさんが、甘夏のダンボール箱を文机がわりに手紙を書いていた。「前略、潤お坊ちゃま・・・」という語りが流れる。ああ、これが前回の単独にも出てきたという「菊蔵」さんなんですね。独白の手紙を書き綴っていると、「バーカ、バーカ!黒いバーカ!」という子供の声。黒いバカ、って。子供ってめっちゃ鋭くて直接的なんだよね。(笑) 「追伸、旦那様は使用人を欲してはおりませぬか・・・」という言葉で手紙を締めると、「さぁ、仕事に行くか・・・」立ち上がり、おもむろにダンボール箱の上部からビニール紐で作った取っ手を引き出し、手に持った。・・・それカバンなんだ!!(爆笑) |
青白のストライプのポロシャツ、ワークパンツ(?)の加賀谷くん登場。テニスサークルに所属する大学生(西崎だったか西島だったか・・・)という設定。部屋の端にあったフトンを敷き、もぐりこみ「ああ〜〜〜っ」と気持ち良さげにゴロゴロする姿に、「わかるわかるー!」って共感してしまった。(笑)「久々にマッサージでも呼ぶか・・・。東洋堂は、短縮2、と」慣れた調子でデンワしマッサージを呼ぶと、そこに登場したのはモチロン、菊蔵。おもむろにダンボールBAGからローソンのビニール袋を取り出すと脱いだ靴(モチロン黒)をしまい出す。「ちょ、ちょっと何してんですか!僕がそんな靴、盗るわけないじゃないですか!」「いや、大事なフェラガモの・・・。」「どこがフェラガモなんだよー!カンフーシューズじゃないか〜!ペランペランだよー。」と海苔巻きみたいにくるくる巻いてみせるカガチン。(笑)カンフーシューズ!!ワタシ、短大生の頃はいてたような気がする!どんな女子大生だったか想像がつく??(爆) 24日のキックさんは異様にかみまくりで思わずそれに笑ってしまうほどでした。中でもおかしかったのが、ネタの真っ最中なのに、ふわ〜っと天井から落ちてきた糸屑をまるで忍者のように反射で「パッ」と手にしてしまった時。それまで菊蔵だったキックさんも思わず素に戻っていました。「・・・これどうしよう・・・」って感じでその糸屑をそっとポケットにしまったときには菊蔵さんでしたけどね。 へりくだり、へりくだり、結局やりたい放題の菊蔵。(笑) | |
搭e蔵 | 街を歩く菊蔵。独白の調子で「私の名は菊蔵 名字はございません」「奉公先求ム」の貼り紙をそこら中にして歩き、黒いセーターの背中にも同じ貼り紙が。選挙の公示ポスタ−の所にズームしたと思うと、その候補者の名前が「林けんじ」・・・。う〜ん当選したんですかねえ・・・。 街を小走りに走りまくる菊蔵。彼の安息の地はあるのか・・・。(^_^;) |
板橋独立戦争 | 照明が明るくなるとそこには演説台を前に立つキックさんと、椅子にゆったりと腰掛けパイプをふかす加賀谷くん@えせマッカーサー元帥。「板橋を独立国家にする会」の決起集会。キックさんは髪の毛を撫で付けて、何だかクールなキャラっぽく見えました。(←24日のほうはそれまでのごとく噛み噛みでしたが・・・)加賀谷くんはしゃべるまでは、もろ、マッカーサーだったけど、しゃべり始めたらどっかのおじいみたいでした。(笑) 参謀キックが、加賀谷@元帥に独立するためのあれこれを語っていくんだけど、板橋が独立するためには勢力の拡大をしなきゃいけないってことで出てきたのが「練馬侵攻作戦」。「これぐらい信長の野望をやってれば簡単に思いつきます」だそうで。そこで板橋と練馬のデータ比較表が映し出されたんだけど、25日の時に「板橋と練馬、足したらなんにんになりますか!」とキックさんが言った時、makiko@音声入力型計算機が作動していたのは言うまでもアリマセン。(^_^;) 25日の時の加賀谷くんははっちゃけ度がアップしていて、豪華な雰囲気のキャスター椅子から転げ落ちたり、くるくる回ったり(いや、回されたり、だな)、客席に突っ込んでいきそうになったりしていました。 「板橋が独立するその日まで、日本を監視しなきゃいけない。このカメラで・・・。このカメラがどんなにすごいかお見せしよう」と・・・ |
涛ァ撮 | 「大川の忘年会」でも流された、自称「ナイトショット機能で撮影したVTR」が流れました。忘年会のよりも短くなっていました。あと、あの時はまさに’98年の総決算って感じだったし、時事ネタもリアルだったのでより一層面白かったけど、今見ると「ああ、これはこの事件だったな」とか思い出し思い出しみる感じでイマイチでした。 |
MITUWO | 白のグンゼシャツ、ワークパンツの加賀谷くん登場。挙動不審に辺りの様子をうかがい、「何すんのかなぁ〜?」って思っていたらむこうを向いて立ちション。し終わると振り返り、ふにゃ〜とした笑顔で、「ニンゲンダモノ〜」と。こ、これはっ!!!(爆笑)そして笑顔から形相を変え、まるで「喧嘩上等!!」って感じの意志のこもったドスの利いた声で「みつを!!」。これは反則技だ〜〜。飛び道具だ〜〜。(笑) と、そこに「先生〜探しましたよ〜」と紺の作務衣を着て草履ばきのキックさん@弟子が登場。足柄から、新宿に長山洋子の座長公演を観にきたふたり。 駅前の果物屋さんのくし刺しパイナップルをねだる時も、風俗に行きたがる時もすべて加賀谷くんの答えは相田先生のお言葉、しかも語尾強し。笑いが止まりませんでした・・・。 |
灯M血教師 | 紺色の胴着を着て、竹刀を持った加賀谷くんと、学ラン姿のキックさんがふたりで公園のベンチに座る。「お前の2時限目の授業は先生とのお話しだ。」と、まるで青春ドラマのワンシーンのような感じ。「何がそんなにおもしろくないんだ?」と聞かれても「べっつにー」とか無気力な返事しかしなくて、加賀谷先生が切れそうになると、耳元で「ダメ!絶対!」と声が・・・。 妄想シーンになり、生徒を公園の木にくくりつけ殴ろうとしているところに、ほぼ等身大の手作り人形の「トモミ先生」がやってくる。この人形の顔もスゴイんだけど、それを後ろで持って操っているのはプチ鹿島さん。「ダメ!先生。おこっちゃだめ!」という裏声のセリフが何ともカワイイ。(^−^) 「トモミせんせ〜い(はあと)」って感じで追っかける加賀谷先生、「ダメ、犯される〜」って逃げる鹿島@トモミ先生。後ろに公園で遊ぶ子供が映っていてすごく怪しんでいる様子でおかしかったです。 我に返り、再びキック@生徒と話し合おうとするが結局刺されてしまう加賀谷先生。 |
HOW TO「教育」 | 「というわけで、この教師の場合マズイですね」と、解説するキック。先生たちの講習会みたいな感じだ。黒いスーツに、黒ぶちメガネでいかにも厳しい塾講師にいそうだなぁ〜。 「教育とはつまり管理だ!」というセリフに自分が中高生だった頃のことを思い出す。「管理教育」「管理教育」。生活ノートとか書かされたりしたなぁ・・・。ビンタされるのが当たり前だった時もあったぞー。(>_<) |
再び明るくなるとそこには「はい、みんな静かに!授業中だぞ!」という、白のワイシャツ、ネクタイ、そしてジャージ上下(たしかMIZUNO SUPERSTARのラベンダー色と、白の切り替えのあるやつだったと思う)の加賀谷くんが。そのいかにも学校の先生にありがちな格好に大受けしました。どうしてガッコの先生ってワイシャツ脱がないんでしょうねえ。 そこに「全日本プロ教師の会」所属のキックさんがやってきて騒ぎを収めて去って行く。「勉強会をやってるんで、もしその気があったら土曜の晩、ここでお待ちしています」と言い残し・・・。 | |
バックに[新日本プロ教師の集い]という看板があり、長い机とパイプ椅子が並んでいる。まるで何かの番組のようににハガキが投稿されそれに回答していくというヘンな勉強会でした。(笑) 最初は長髪のワイルドなカツラをかぶった加賀谷くんが登場して大暴れしていきました。その後はさっきのジャージ先生に戻っての参加でした。 「生徒が始業のチャイムが鳴っても席につかない場合はどうしたらいいんでしょう?」って質問に「教室の四つ角に辻斬りを配し、机の間の通路には数人の通り魔を置く」という回答がなされ、25日の時は「先生、やってみてください」と、加賀谷くんの通り魔が披露されました。期待通りこわかったです。(笑) 「じゃ、生徒がうるさい時はどうしたらいいんでしょう?」という質問には「みずからの鼓膜を破る」「映画、レインマンのようにワーーーーーーーーーーーッ!!(と叫びながら両耳をたたく)とやれば聞こえません。私、自分でこうやった時の自分が怖いことを知ってます。(笑)」と答えるキックさん。最初のキャラから変わってるよ〜〜、面白いけど。 「生徒がナイフとか持っていたらどうしますか?」という質問には実際に自分が刺されて「呪ってやるぅ・・・」と死んでいくと答え、「校門横にヒメウツギの花を植えれば大丈夫です。」「ダメですよ!ヒメウツギの花言葉は”犬死”ですよっ!」だそうです。(^_^;) スズナリの外にお互いに送りあってたヒメウツギが二鉢置いてあったんですけど〜〜〜。 | |
盗l間、加賀谷潤 | 稽古場みたいな所のソファーに座り、カメラを真っ直ぐみてしゃべる加賀谷くん。 「15でねえやは嫁に行き、僕は15でハウスに入りました。○○ハウスというレジャー施設に身柄を移されてから丸10年。(中略)すさんでいた10年前の僕に、10年後の僕から名曲をプレゼントしたいと思います。」 |
やさしく愛して | 聴いた事のある曲の演奏が流れ出し、徐々に照明が明るくなっていくと、そこには白のタキシード、白の靴、の加賀谷くんがロカビリーによくあるマイクを手にし、「やさ〜し〜く、愛して〜、いつまでも〜♪」と朗々と歌い出しました。すっごく立派な格好で、しかもこんな名曲をすごく大袈裟な身振りで歌う姿に何だか感動してしまいました。途中からプレスリーのボーカルに切り替わり、口パクで熱唱する加賀谷くん・・・。そして暗転。 |
塔<Cキング | 稽古場の様子がスライドで流されました。 様々な格好で床に寝る加賀谷くん、スクワットするキックさん、トモミ先生人形に抱きついたり、竹刀で遊ぶ二人の様子や、トイレに頭を突っ込む加賀谷くん、カッコつけたりするキックさん、ブラインドから揃って外を見る二人、サングラスをかける二人、菊蔵の文字の入った番傘の下の二人などなど・・・。う〜ん、仲良さげだ・・・。 |
終幕 | 舞台両ソデから二人が登場し、キックさんが「脳と体、終わりっ!」といい、去って行きました。 |
二日間観て思ったことは、内容は一緒でも印象が全然違うなあってことでした。24日土曜日のほうは、ほんっとキックさんが噛み噛みでそっちに受けてしまいました・・・。よっぽど疲れててナチュラルハイ状態だったんでしょうかねえ。(^_^;) 翌25日はいい具合にネタがこなれていて、余分な部分は短くなっていたし、面白いエピソードが増えていたりして、断然面白かったです。 個人的には二人のフリートークがもっと観たかったです。あと、透撮ビデオのネタが忘年会のと同じだったことがザンネンでした。そのビデオに繋ぐのもなんとな〜く無理があったような気もしました。 加賀谷くんとキックさんの、二人の絶妙なコンビネーションに心の底から魅了され、「ナンダカウラヤマシイイイ」と、変な感想を持ったのでした。 |
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