『ウルフルズのオレ、本気で決意!!』
「ウルフルズSWEET 10 LIVE TOUR’98 しまっていこう!」公開リハーサル
1998年8月20日(木) 昭島市民会館大ホール(東京都)
'98年8月22日茨城公演から12月11日大阪公演まで約4ヶ月のウルフルズ、ライブツアーの公開リハーサルが行われました。一応FC会員限定ということでしたがお盆休み明けの平日ということ、中途半端な開始時間のせいかあまり人が集まらず、非会員の人でも来ることが出来たようです。私も平日だし、翌週の渋谷公会堂のライブがあるのでどうしようか迷いながら申し込んだんだけど、返事が来た翌日には「行く!とりあえず行く!ともかく行く!何が何だかわからんけど、行く!!」と決意し、今日に至ったのでした。
いつもの面々で昭島市に向かった。開場3時の2時間前に到着し、昼食をとることにしました。何だか不思議な町並みで「コレ!」といった店がなく、暑さでヨレヨレになりながら近くのイトーヨーカドーへ入り、店内のファミレスで2時間。(笑)時間ギリギリに昭島市民会館へ飛び込みました。グッズを買う暇もなく席へ直行。リハーサルということでこじんまりした会場、ステージに目をやると、「ココハドコナンダ!?宇宙船カ!?」と思うようなセット。両端は白い鉄筋の骨組みが見えているようなカンジ。3段になっていて上・下は六角形の鉄骨、真ん中はライトがついていてクッション材がキルティングのようになっている。ステージは30cmぐらい高くなっていて、下にライトが仕込んであるようだ。ドラムのところも六角形に高くなっていて下に赤いライトが見える。今回ポスターにも地球が写っているせいで、やっぱりイメージは「白い宇宙船のデッキ」という印象。S.Eで私が入った時には「I Fought The Law」(私はCLASHバージョンしか知らないけど違う人のやつだった)、その後はRAMONESの「SHEENA IS A PUNK ROCKER」、そして「GLORIA」(これも私はPatti Smithバージョンしか知らないけどオリジナルの方だったみたい)と、「うっわー!たまらん!!!」の選曲。気分がライブモードに入っていく。すると、お馴染みの曲(チャラチャチャ、チャラチャチャ♪ってやつ)が流れて、いよいよライブ開始!
フリンジや細いチェーンの付いた赤い皮のベスト&パンツ、赤いマラボー、テンガロンハットのウルフルケイスケを先頭に、黄色のカンフー服(ドラゴンボールの孫悟空みたいなやつ)頭に黒いバンダナをかぶったサンコンJr、そして赤い布と赤地に白の花柄の布地の切り替えのツナギを着たジョンBチョッパー。ちなみにパーマは落としたみたいでいつものジョンBでした。
バック3人がさりげなく登場し楽器を持ったところで、トータス松本登場!!!歩いてきながら金色のチェーンで作ったようなベストを脱ぎ捨て、上は黒のシースルーのぴったりしたシャツ、下は黒のパンツなんだけど金糸が使ってあって光線の加減や見る角度によって黒かったり、金色だったりするやつで、靴は黒のスニーカー、赤い紐付きでした。
そして1曲目、「ガッツだぜ!」。音が鳴った途端、「うわぁ、これからやるんだ。名刺代わり??『ガッツだぜ!』のウルフルズです、って自己紹介の代わりとか?もう、後半戦を『ガッツだぜ!』で盛り上げようって構成はないんだぁ」なんてことを考えたのと同時に「やっとウルフルズのコンサートだ!!」という思いがグワーッと沸き上がって思わず涙が出てしまった。イベントや公録を除けば14ヶ月ぶり。長かった・・・。ライブを観て完全にはまってしまったウルフルズなのに、ライブがない日々は辛かったなぁと考えるとこみ上げる思いを止めることは出来なかった。が「楽しまなきゃ!」と思い、なんとか1番ぐらいで感傷から抜けてライブモードに自分を持って行くことが出来た。そして「トコトンで行こう」。こういう曲こそ最近はライブでしか観る事ができないのでイントロの音がひとつ出た途端嬉しくてハジけてしまった。隣にいた友人@ケーヤンファンも私と同じ、いやそれ以上ハジケていて楽しかった。男っぽくてカッコいい曲だ、と実感。間奏のギターソロではケーヤンの魅力にすっかり浸ってしまった。
2曲終わったところでトータスのMC。「公開リハーサルということで俺らものんびりやるから君らものんびり楽しんでや〜!」
カウントが入ってLATEST SINGLE「まかせなさい」へ。最近TVやCDで何度となく耳にした曲だけど、ライブで観るのは全然違う!演奏は大迫力だし、ライティングがすごくカッコいい。「こんなカッコいい曲だったのか!」と気付かされた。去年秋、CDTVの公開録画の思い出の曲「かわいいひと」、やっぱりこの曲はあのカントリーな格好で歌う姿が観たいなぁ。そして久々の「Let's Go Monday」。去年のツアーや夏のイベントを思い出す・・・。アルバム発売前は曲名だけみて「??」と思っていた、「日本昔話選手権」はそのハードな曲調に驚かされたけど、ライブだとますます迫力満点。曲の途中で鳴る鼓の音のようなヤツをサンコンがバシっと決める。
ここではメンバー紹介がありました。ケーヤンはツアー前のオフで「サムイ(タイ)」に行っていたそうで、象のサッカーを見たり、猿のダイビングを見た、って言っていました。家庭サービス?(笑)
客席から「ジョンBは〜!?」と聞かれて、ジョンB「あ、僕、イタリア」って答えた瞬間、客席から「エ〜ッ!?」と声が上がりました。(^_^;)
さらに「誰と行ったの〜!?」という客席からのツッコミにタジタジになっていました。
FCの会報で「結婚をしていたこと&パパになったこと」報告をしたサンコンの時には会場中から「サンコンオメデトウ〜〜!!」の大歓声があがって、トータスが「そういえば発表してからみんなの前に出るの初めてなのか。ほなおまえ、まえ来てしゃべれ」と言ってサンコンがトータスの位置に出て来て、自分の口から報告し、みんなは祝福のキモチで受け取りました。するとサンコンは「(結婚などの)発表をするかどうかも迷ってたんだけど、今は発表してよかったと、心から思ってます!」と言っていました。
そしてアルバム「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」のほのぼのサイド(!?)から「元気を出して」。ギターのアコースティックな音が心地いい。さっきまでバックは黒だったんだけど、その時ぐらいから白に変わっていた。上方に大きな地球(だと思う・・・。もしかしたら他の惑星・・・か?いや、やっぱり地球だと思う!下から1/6ぐらいの半円)があってライトの加減で白く光っていた。もともと地球儀柄好きな私にはたまらない舞台効果。真っ暗な宇宙空間に漂う宇宙船のデッキで演奏する宇宙飛行士バンド、ウルフルズ!?ああ、そういえばアルバム「BANZAI」でも宇宙服着てたしね。(笑)なんてアホな考えはいいとして・・・、トータス「今俺がイチバン好きな曲」と前置きをして「愛してる」。そして今度のアルバムの中でいちばん好きな曲「星を見ていた」。自分が高校生の頃、やっぱり答えのでない悩み事を抱えてキモチの重さに耐えられなくなった時、自分の部屋のベランダに出て、寒い星空をただただ見つめ続けていたこと、その時のモヤモヤしたカンジ、顔を突き刺す冷たい空 気感を思い出してしまう。いい曲だ。バックの大きな地球のせいで「地球(ほし)を見ていた」ってカンジにもきこえてしまうけれども・・・。次の「それが答えだ!」では久々に踊ったのにしっかり覚えてるみんなに感動。やっぱライブは楽しいなぁと再確認する瞬間でした
暗転とともにトータスが引っ込んで、バック3人のコール&レスポンスタイム。流してるカンジがいかにもリハで新鮮でした。久々でタイミングを間違えたケーヤンの姿もほほえましかった。(笑)それにも関わらずちゃんとレスポンスした客のみんなはさすがウルフルズ好きの人達の集まりだなぁ。
「それが答えだ!」の時に両端のセットの上下が、上の部分は下方に、下の部分は上方に開いて横から見ると「く」の字みたいになったなぁと思ったらなんとステージ向かって左の上の部分から、トータス松本@星の王子様(笑)登場!!!!赤いフロックコートのような上着に大きな襟、大きなネクタイ、赤い細身のパンツという装いのトータスが、上からぶら下げられた極悪三日月に乗っての再登場・・・。これは何というか・・・。意表を突かれた、という感じです。衣装、すごくカッコいい。「しあわせですか」です。いかにもライブ向きの曲なのにずっと「おあずけ」状態だったので、「待ってました!!」のこの曲。コール&レスポンスもバッチリ!手には「2丁マイク!」曲の最中にメンバー紹介が挟まって、トータスの紹介の時には上着を脱ぎました!すると真っ赤なノースリーブ、ベルボトムの全身タイツという感じ。後ろを向くと期待通り(笑)
首筋から言って1・1・2と「ケン・ケン・パ」のように穴があいていました。首筋に残った襟&ネクタイをバシッと外し、手首のカフスも外し、まさに全身タイツ状態。あと、腰にガンベルト(まぁいわゆるマイクホルダーか)。ダンスのセンセイみたいでした。
「バンザイ」、やっぱ名曲だよね・・。途中ケーヤンの笑顔にクラクラしました。続いて10月にシングルカットもされる、「あそぼう」。実はこの歌詞私の中にガーンと響いてきたんだぁ・・・。悩んでたことにあてはまっちゃったっていうか・・・。ただ無責任に「遊ぼう」って言うんじゃなくてそうやって声に出して言っちゃって、それに向かって自分自身がんばらなきゃいけないっていうキモチになるんだ。そして「これもやるんだ!」の「AAPのテーマ」。武道館で見た時はアホらしくて楽しかったんだよなぁ。ラストはアルバムのタイトル曲でもある「サンキューフォーザミュージック」!!!!私の中ではTHE
WHOの「Won't Get Fooled Again」とイメージが重なるんだけど「大きい曲」って感じがする。私にとっても「音楽」とはなくてはならないもので、なかったら本当に困るものなのでまさに「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック!」と大きな声で言いたい。何度かフェイントがありつつ、本編は幕を閉じたのでした。
アンコールの掛け声の中ウルフルズのマネージャーが登場して「普段ならここでアンコールに行くわけですけど、今日はやりません。」と前置きをして、スペシャルタイム、アーンド抽選会に突入しました。衣装を半分着て、上半身は物販のTシャツ(馬鹿正直Tシャツともう1種類)のメンバーがステージに戻ってきました。すると、ボーカルのところに付くのは・・・ジョンBじゃないっすかあ!BASSにトータス、ギターにサンコン、ドラムにケーヤン、これはまさしくCD「サンキューフォーザミュージック」のTrack19、ウラフルズの「やだぜ」でも前にTVで「すっとばす」Byウラフルズを聴いた時より数段うまくなっててちょっとザンネン。(笑) 一曲終わると再びポジションチェンジ。今度はケーヤンボーカルの「サンキューフォーザミュージック」Track32の「未来予想図」だっ。ケーヤンのボーカル、ほのぼのでいいなぁ。(^−^) と来ると次は「弱肉強食」!?サンコンがボーカルの「ぼくは三男坊」だぁ!「お前は甲本ヒロトかっ!」と突っ込みたくなるようなステージング。(笑) しかも慣れていないのでトータスのマイクスタンドをぐにゃぐにゃにしちゃいました。とまぁバック3人が全員ボーカルを取り、元のパートに戻ったなぁと思ったらもう一曲。NTV系「新橋ミュージックホール」の「ぢ大黒堂」のデビュー曲、「ともだちぢゃないか」。番組放映時のユースケ・サンタマリアのアドリブがしっかり浸透していて曲間で客席中「ハッハッハッハッ」と正拳突きの振りが入る。(笑) 曲の中にもそれぞれソロパートがあって、ケーヤンの歌も、そしてジョンBの部分もあって嬉しかった。
スペシャルな4曲が終わると再びマネージャーが出て来て抽選大会。メンバーが席番の書かれたくじをひいて当たった人はサイン入りツアーポスターや、メンバーの使用済みピックをもらっていました。なんかみんなリラックスしていて客席から「私の引いてーーーーー!」と叫ぶ子がいると、メンバーが「よっしゃ!」とか答えたりしていました。男の子が当たるとなぜか会場中大受け。(笑) メンバーがあたりを引いてその人達がステージ前に集合してスタッフの人から受け取った後、マネージャーが「はい、早く!もらったらとっとと帰る!!」って言ってたのを聞いて「ムカッ!」としたのは私だけ??まぁ、当たった人はラッキ−、当たらなかった人はブーイング(当たり前)の抽選会が終わってスタッフの人は引っ込んでいきました。そのあとはメンバーから一言ずつ。
トータスは、髪型の話をしていました。「今の髪型カッコいい〜って思う人は??」「それはないで〜!って言う人!」と挙手をとっていました。賛成派の方が多かったように思うけど、反対派もしっかりいてトータスは「なんでや〜!!」ってコケていました。そしてサンコンの結婚・コドモ話にまた戻って「何かスゴイなぁ〜。サンコンが父親なんて。おもんないな〜」といわれたサンコンが「なんでですかぁ〜!!」と言うと、トータス「だってどう考えてもうちにコドモできたとして、サンコンのコドモより年下やろ??なんでうちの子、サンコンちの子にいじめられなアカンねん!」だそうです。(笑)
ケーヤンは客席のファンの子達にお礼を言ったあと、「あ、あともう一つ。僕は今年も阪神タイガースを応援しています」と言ったのには会場大爆笑でした。
ジョンBもいろいろ言った後、サンコンにタッチする時に「やだぜ〜♪」と歌いながらマイクを渡したりして。
サンコンは再び結婚の話をしてたかな・・。
とまぁ公開リハーサル&FCイベントは幕を閉じたのでした。本番がんばって!&本番楽しむぞ!!