全日本馬鹿正直連合ツアー
1999年5月25日(火) 名古屋 クラブクアトロ

ライブ前日まで! =*= ライブ当日!! =*= ライブ本番!!!

昨年のSWEET10LIVE TOURを終えたウルフルズがどこへ向かうのかと思っていたら、なんとラブソングばかり集めたベスト盤をリリースした。私は中古CD屋でバイトしているんだけどそこの店長は「ベスト出したら終わりだ」と言う。それは極論だと思うけども、ベストを出すって事はそれまでの定期預金を解約するようなものだと思う。(なんだか変な例えですが・・・)
ウルフルズも「何か」を終わらせて次の段階へ進んで行こうとしているという事実はヒシヒシと感じました。その「次の段階」へ行く前の、ライブとしてのベスト盤、っていうか「閑話休題」が今回のライブツアーだ、って気がしました。名目や意味はさておき、ウルフルズをライブハウスで見れる、っていう事実がともかく嬉しかったです。

今回チケットが取れなかったのと、他のライブとの兼ね合いもあって名古屋一ヶ所だけの参戦でした。名古屋のライブ会場はキャパシティを予想して勝手に「ダイヤモンドホール(名古屋・新栄)なんじゃないのかなぁ〜」って思っていたので、チケットを買ってからも実は気付いていませんでした。(爆)でもその時期ダイヤモンドホールは改装期間に入っていたので「おかしいなぁ」とおもってチケットを見るとなんと「クラブクアトロ」!キャパ600人!涙が出そうでした・・・。いつもホールでのコンサートを観ていたウルフルズだったのに。チケットが手元に来てからライブ当日までの数週間は思い出し笑いの毎日でした。

さて、ライブ当日。仕事に行ったら絶対にライブに間に合わないので、その日は久々に休みをもらいました。まさに「ウルフルズライブ」の1日でした。着替え一式(Tシャツ、ジーンズ、下着まで全て)、凍らせたドリンク、制汗スプレーなどなど、臨戦態勢を整え、CDウォークマンには「爆発オンパレード」「Stupid & Honest」を装着し家を出ました。ナゴヤに着くとまだ時間があったので知り合いの働くお店に遊びに行き、5時すぎにパルコに向かいました。ちょっとだけ余裕があったのでパルコブックセンターとTOWER RECORDSをちらっと覗きました。タワレコにウルフルズTシャツ(たしかサフザミの紺)の人がいて「おっ?」と思うと、FCの会報にもよく登場するウルフルズのスタッフの人でした。それを見て「おお〜。ホントのホントにウルフルズに会えるんだなぁ・・・」としみじみ思いました。

クアトロのある最上階に上がり、まず物販で新作Tシャツ3種類、GET。そのあと友人と合流し、まずはWCへ。ウルフルズTシャツに着替えて、荷物をまとめて準備万端です。始めはドリンク、ケイタイ、ペン、お金ちょっとなどを小さい首から下げるカバンに入れて持とうかと思っていたんだけど「やっぱり少しでも身軽な方がいいなぁ」と思い、全部コインロッカーに預ける事にしました。

開場時間になりクアトロへ入り、ロッカーに荷物を入れると家から持って来た凍らせたサプリ(アルミパック入り)だけ手に客席へ進みました。どの辺に行こうかちょっと考えていると、先に入った友人がちょうどトータスとケーヤンの間4,5列目あたりにいたのでそこに行きました。はじめは周囲の人みんな「体力温存っ!」って思っていたのか座っていて笑えました。が人が増えてくるとそうもいかず、だんだん狭くなってきました。ぎゅうぎゅうのなか、友人と「楽しみだね〜〜」「最初何かなぁ〜?ハッスルとかかなぁ〜」などと話していました。BGMに耳をかたむけると「今日はサンコンかな?」って感じでした。覚えているのはPOLICEのロクサーヌ、ぐらいかな・・・。が途中ヤケにレゲエっぽいのが多くて「これサンコンか〜??ケーヤンじゃなさそうだけど・・・。まさか一曲目、『パパイヤママイヤ』なんてことは無いよなぁ。(笑)」なんて話をしていました。途中何かの曲が始まったところで「サンコン!!!」って男の人の大きな声がして「な、ナニゴトっ??」と思ったらすぐ後ろの人でした。もう始まったのかとビックリしてしまいました。会場中大受けでした。さすがオットコマ エサンコン、男性ファン多し!

開演10分前になると「本日はウルフルズ、全日本馬鹿正直連合ツアーにおこしいただいて誠にありがとうございます。開演に先立ちまして注意事項を〜」なんていうアナウンスが入りました。それを聞いてそこに集まったひとたち(自分も含めて)の頭の上に「←馬鹿正直連合」っていうのが思い浮かんでおかしくてしょうがありませんでした。開演5分前にももう一回アナウンスがありました。あ〜、いよいよだぁ〜〜〜!

いつもの音楽が流れだすと周りがどど〜っと動き出しました。「来た来た〜!」って思い、「ギャーッ!」って野生の雄叫びをしてしまいました。(爆) なんでだろう?アドレナリン大放出!だったんでしょうね。ステージそでに注目しているとメンバーが出てきました。ボーダーTシャツのジョンB、ちょっとパーマがかかっててカワイイなぁ。「GRANT EAGLE」というロゴの入った赤い袖のラグランTシャツ、革パンでロックな雰囲気のケーヤン。リーゼント、チェックの半袖シャツ、半パンのサンコン@男前。そして白のヘンリーネックTシャツ、ベージュのパンツでナチュラルなトータス。みんな私服っぽくて寛いだ雰囲気が伝わってきました。
注目の一曲目は、トータスさんもGtを持ち、ケーヤンとタイミングを合わせているので「う〜ん、何かな?」って思っていると何とGive me,チャンスをくれよから始まりました。私の予想を裏切る始まり方にビックリするやら嬉しいやら・・・。やっぱりウレシイかな。(笑) すっかりおしあいへしあい状態で覚悟はしていたものの結構キツかったです。始めの4曲目ぐらいまでは「曲順覚えていよう!」ってがんばっていたんだけど、そんな所に気力を使うほど余裕も無くなってきました。後から思い出すと真ん中辺りは特にやった曲は覚えていても前後関係をほとんど忘れていました。

印象に残ったMC、出来事などを挙げてみると、開演前に「サンコーン!」って叫んだ男の子はライブ中もやっぱりサンコンコールの連続で、何度目かのサンコンコールに「おーっ!」とサンコンが応えると、「やっと応えてくれた・・・。」としみじみと言ったので会場もメンバーも受けていました。その後負けじと女の子たちもそれぞれのメンバーの名前を呼んでいましたがそのコールの落ち着いてきた間にポツンとケーヤン前あたりの子が「サ〜ンコ〜ンさぁ〜ん・・・」と力なさげに呼んだのもツボに入りました。

びんぼう'94の時にふと気付いたらトータスさんのGtのストラップが迷彩で迷彩マニア(!?)の私の目が爛爛と輝いたのは言うまでもありません。

真ん中ごろのMCでトータスさんが「名古屋といえば、味噌煮込み。うー、食いて〜!」と言った時、暑さでグッタリだった私は「食べたくないよぉ〜・・・。」と呟いてしまいました。大阪ストラットの時には「ナ・ゴヤッ!ナ・ゴヤッ!」(なんだかしっくりこないなぁ・・・)とコールしつつ、「味噌煮込み!」「きしめん!」「シャチホコ!」などが出てきました。「きしめんにはかつおぶしがのってて食べにくい」(あれがうまいのに・・・By マキコヴィッチ・メンスキー)とか「名古屋港から出ている金鯱号というシャチホコの形の船に乗った事ある人ー!」「あの船はどこまで行くねん!」「アメリカまでいくんか!」「アメリカ人がシャチホコ型のあの船に乗るんか!」と疑問をぶつけるシーンもあり。(笑)

メンバー紹介の時だったかな?トータスさんがサンコンを紹介する時、「リーゼントにラルフローレンポロのシャツ、一体サンコンはどこへ行くのか・・・」と呟いておりました。カッコよかったですよぉ。私の位置からはサンコンは見えにくかったんですけど、トータスさんが脇の方に行ったりすると正面にサンコンの力強い姿が・・・。彼女はブルーの時、ふとジョンBの姿に目が釘付けになってしまい、しばらく視線が外せませんでした。すごくすごくカッコよかった・・・。確かケーヤンだったと思うけど野球の話題が出て「今年は阪神優勝!!」と現在一位の中日のお膝元で言い放っていました。(笑) もちろんブーイングしてみました。うちの新聞は「中日スポーツ」&「中日新聞」だってば。(でもホントは野球はどうでもイイ私。今年は雷波少年の「熱狂的阪神ファン」のファンなので阪神優勝して欲しいんだぁ)

各地の会場がそうだったように、名古屋の客席も結構すごいことになっていました。(キャパ600ぐらいの会場なのでだいぶマシでしたけど・・・) トータスさんがみんなの事を気遣ってくれて水や氷を撒いてくれる時がイチバン危なかったりして。(^_^;) 将棋倒しになりそうな瞬間もありました。中盤の出来事でしたがやっぱり水とか撒いてくれた直後、客席がぐわ〜っとうねっていました。ステージ向かって右端のほうがちょっとエライことになっていたようで急に大きな声が聞こえてきました。「え?ステージと客席の間にいるスタッフの人がこんなに激しく怒ってるの??珍しいなぁ??」と思っていると、ケーヤンの左脇を白いTシャツの人が引っ込んでいきました。誰かと思ったら何と森本泰輔社長!!トータスさんがそでに引っ込んでいく社長の方を見ながら「今のが事務所のタイスケ社長や!あの人はおれら(ウルフルズ)の事もすごくよく考えてくれるし、みんな(お客・ファン)の事も一番考えてくれてるんやで!」というセリフに思わず号泣・・・、というのはウソですが、感動でした。
そしてトータスさんが客席に投げた氷がお客さんたちに激突したらしくてそでのスタッフから「氷も危ない!」って教育的指導が入り、「今頭に当たった人〜?ゴメンな〜。」と謝っていました。(笑)
客席には男の人も結構いて、「男はせっかくだから誰か具合の悪くなった人とか助けてあげると男が上がるで!」と言い「じゃ男が歌う、俺らウルフルズが歌う歌」と言って始まったのはバンザイでした。この時ばかりは男の人たちがうらやましくなってしまったのでした。

<<SET LIST>>
Give me,チャンスをくれよ
いつも元気
SUN SUN SUN '95
やぶれかぶれ
びんぼう'94
R&R
〜頭はカラッポ
〜アホらしい
〜やだぜ
僕の人生の今は何章目ぐらいだろう
Let's Go Monday
借金大王
きみだけを

バンザイ〜好きでよかった〜
サンキュー・フォー・ザ・ミュージック
彼女はブルー
大阪ストラット
それが答えだ!
《アンコール》
友だちじゃないか
いい女
演奏した曲で嬉しかったのは聴きたいなぁって思っていた曲をたくさん聴けた事でした。今回は各地セットリストがバラバラなのでどこのライブに行った人もそう思っているでしょう。

R&R三部作はまだライブハウスツアーがあるなんて夢にも思っていなくて、「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」発売され、聴いた時に「うわ〜〜っ、これ、ライブハウスで聴きたいよなぁ・・・」と思った曲だっただけにまさに「夢が実現した」気分でした。そしてLet's Go Mondayは’97の「A・A・P TOUR−Let's Go '97−」のときにもっとも印象に残っている曲のひとつ。きみだけをは’96年夏の富士急で聴いて以来、まさに3年ぶり、じゃないかなぁ。このライブの前々日、久しぶりに車でこの曲を聴きながら「いい曲だよなぁ〜」と再確認し、一人で運転していたのをいいことに大声で歌っていたし・・・。いつも元気彼女はブルーサンキュー・フォー・ザ・ミュージックなどなどの曲はウルフルズファンの人たちでやっているコピーバンドのみんなの楽しそうな顔を思い出しなんだか嬉しかったし・・・。

そして何よりも、イッチバン嬉しかったのは本編最後のそれが答えだ!でした。この曲は’97年静岡ライブを観ていた時に「そうだ、そうなんだ」って実感し、ウルフルズについていくって決心した曲でもあり、’97年沖縄ライブでの「答えなんか探すな!毎日ひたすらにただがんばっとったらええんじゃ!」というトータスさんの言葉にその後何度も救われた、私にとってはすごく重要な曲だったからです。ライブで前奏が出てきた瞬間思わず「うっそぉ!」と声が出てしまいました。そして涙が出てしまいました。

アンコールは2曲とちょっとさみしかったけど、でも大満足!汗ビッショリで外に出てトモダチと「良かったね〜〜!!ホント良かった!!」と熱に浮かされたようにしゃべり続け、クアトロを後にしました。

アリガトウ、ウルフルズ。

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