ウルフルズ 爆旅2000
2000年2月11日(金・祝) 戸田市文化会館
2000年1月13日(日) パルテノン多摩 大ホール

ウルフルズ、約1年2ヶ月ぶりのホールツアー、「爆旅2000」が2月11日戸田市文化会館から始まりました。初日&2日目は運良く連休中だったので行くことが出来ました。

ちょっぴし憂鬱だった初日”戸田”レポ
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   楽しさ爆発だった2日目”多摩”レポ
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初日====戸田市文化会館

昼間は東京・八広(墨田区)での別のイベントに行っていたため、そこから1時間強、乗り換え回数3回を経て戸田に辿り着きました。その日の会場である戸田市文化会館には開演10分前に何とかすべりこみました。
先に到着していた友人にグッズの購入を頼んでいたんだけど、「ハイ!スタンダードTシャツ」&「ナイロン爆ッグ」が売り切れとのこと。出来ればこの日に買えるものは買っておきたかったけど、しょうがないので多摩で買うことにした。
この日の席は10数列目の左端から3番目。客席が真四角じゃなくて扇形になっているせいですごく角度があって何だかステージがすごく遠い気がする・・・。(涙)

ステージにはサンコンによるイラスト(チラシのやつ)の幕がぶら下がっていた。チラシで見たときに「すげーーー。『爆旅』って感じだー・・・。ド迫力。」って思っていたのがステージの緞帳のようにかかっているわけで、馬鹿でかいし、白目むいてるし、しかも顔のあたりがぼんやりスポットライトで照らされていてちょっとコワかったー。(笑) そしてほぼ時間通りに開演のブザーがなり、いよいよ爆旅2000スタート。

サンコンセレクトのBGMから、いつものオープニング曲に切り替わり、思わず立ち上がった。すると薄い生地のサンコン幕の向こう側にスタンバイするメンバーの姿がぼんやり見えた。そしてアルバム「トロフィー」の1曲目でもある「ヤングソウルダイナマイト」のイントロが流れだすと、幕がストンと落とされ、演奏するメンバーの姿が現れた。
まず目を奪われたのが久々にテンガロンハット&マラボー姿のケーヤンだった。濃い赤地で光線の加減で黒くラメっている素材の細身のスーツ姿でめちゃめちゃカッコ良かった・・・。そしてサンコンは白のジップアップのタートルネック(ノースリーブ)、下も白だったみたい。そしてチロリンは「美川」(本人談)な黒のシースルーの長めの上着で襟、袖、すそはファーの縁取りがあり、胸元や背中あたりには光沢のあるテープ状のものが何本もぶら下がっていた。そして黒と黄色のパンツ。キーボードのミッキーこと伊東ミキオさんの姿は私の席からは見えなかった・・・。(涙) でっかいスピーカーが邪魔なのだーーー。そして、あとから登場したトータスさんは丈の短い細身の白いGジャン、豹柄(?)の太目のベルト、白のパンツでした。上着が短めだったのでヘソ出しになっているセクシートータスさん。(笑) ヤングソウルダイナマイトでシブく始まったんだけどいっきなりニッコニコなステージ上の面々。久々のホールでのライブが嬉しくてたまらないといった感じだった。そして2曲目はアルバムの流れそのままに「メゲメゲ2000」だった。スリリングな曲調とイントロのキーボードの音がたまらないっ。最初のあたりは久しぶり過ぎて実感がわかなかったんだけど、このあたりでようやく「ああ、生のウルフルズなんだなぁ〜・・・」とジワーッと感動したのだった。
2曲終わったところでMC。笑顔満面のトータスさんは開口一番「いやぁー、よかったわー。」といきなりライブが終わったかのようで、思わず「オイオイ〜〜、まだ早いよぉ〜。(^_^;)」とツッコミたくなった。メンバーはそれまでスタジオでのリハーサルの日々で、ゲネプロを客のいないホールでやったりしているときには「どうなるんだろう?」って考えたりしてたみたいなんだけど、「実際にステージに立ってみんなの前で演奏したらそんなの関係なかった」っていうようなことを言っていた。その表情は本当に楽しそうだった。(それを見ている私の顔もきっとすごく嬉しそうだったんだろうな)

続いてはバンザイ〜好きでよかった〜。オープニングがNewアルバム「トロフィー」からの曲続きだったので何だか懐かしい気がした。そして久しぶりの「金の切れ目は〜〜〜?」「縁の切れ目〜〜〜!」のコール&レスポンスで始まったのは借金大王だった。その日は初めての人が多かったのか最初は「縁の切れ目〜!」という返しが小さかったような気がした。曲の間のブレイク(MCタイムとも言う)では「そういえば今日は爆弾(不発弾)の撤去作業があったんやな」とトータスさん。「来れなくなるとまずいから俺ら戸田に泊まってたんや。でももう(作業は)終わってるよな?爆旅初日に戸田爆発なんてならなくてホントよかったわ」という話をしていました。
そして、ワルツ!。newアルバムに新録音で入ったとはいえライブで聴くのは初めてかも?BOYS TIMEでの印象が結構残っていて余計に楽しかった。そして。熱い、熱い曲・・・。
メンバー紹介のときにケーヤンが「今日はチロリンとびっくりドンキーでゴハンを食べてきました。ケミカルな(!?)感じでおいしかったです。」と言っていた。郊外に多いというびっくりドンキー。ケーヤンは何を食べたんだろうなぁ。(笑) 
このままでいようユーレイガッツだぜ!!
「ガッツだぜ!!」が終わるとトータスさんは引っ込んでいった。お約束の衣装替えタイム。「今回はどんな感じなんだろう」とワクワクしているとAAP-FUNK〜DO-YAみんなの前奏が流れ出した。アルバムで聴いたときにジョビジョバの人が大活躍しているこの曲はライブでやるのは無理かなって思っていたのでビックリした。「こんにち、ー」と口火を切ったのはウルフルケイスケ、その人で「なるほどーーー、そうきたかーーーー、ヤラレタッ」と思った。サンコンもドラムセットを離れステージ真ん中に歩み出てきての全員野球。(野球じゃないけど) そしてサビ前のフレーズで「俺たちは〜?」「ウルフルズー!」「君たちは〜?」「お客ー!」「ここは〜?」「戸田ーー!」「合言葉は〜?」「A!A!P!」も入れこんでいて二度ビックリ。サビのフレーズで袖から衣装替えを済ませたトータスさんが出てきた。上半身ハダカで、白のバミューダパンツ風。お尻には丸いパッドが2つくっついていた。「何の仕掛けがあるんだろう(笑)」という感じだった。でも何より驚いたのはガッツだぜ!!のジャケ写にもなったあのニナリッチのサングラスをかけていたことだった。あんなハデハデが似合うのはトータスさんしかいないよ、マジで!サビを歌い終えるとまたまた引っ込んでいってしまったトータスさん。今度は何を見せてくれるのか・・・。再びサンコンが出てきてコール&レスポンス、サビで再々登場したトータスさんを見て大爆笑してしまった。まさにビレッジピープル。(さっきの格好+白いネイティブアメリカンの衣装だった) トータスさんにあの被り物(名前は知らない)があんなに似合うなんて気づかなかった〜。降参。(何に?)
続いては久々の今夜どう?(ここまではOK)だった。トータスさんのお尻のパッドの謎はこの曲まで持ち越された。感想のメンバー紹介のとき、ケーヤンが「Mr.ソウルマン!Mr.ミレニアム!」と言っていて「何でもかんでもミレニアムだなー。(^_^;)」と思っているとトータスさんが後ろを向いてお尻のパッドをぱかっと開いた。一瞬の絶句、そして大爆笑。(笑) 開いたパッドの裏にはそれぞれ「2」「0」と書いてあってお尻の部分が丸く切り取られていた。まさに「2000」。そして今回は開いたら開きっぱなしじゃなくて開けたりまた閉じたりとチラリズムな感じだった。(爆) これからしばらく「2000」って文字を見るとトータスさんのお尻を思い出しちゃうんだろうなぁと思った。(笑)
ホンキーマンと続き、大好きなあの曲のイントロが流れてきた。それが答えだ!だ。ライブで聴くこの曲はたまらない。「そうだよ、これが、この空間が答えなんだよ!」って思うから。そして本編最後は小・中・高・大〜トロフィーをかかげよう〜だった。アルバムで聴いてから早くライブで観たかったこの曲。BOYS TIMEでの印象が結構残っていて、サビのところとか藤井隆がトロフィーを高々と掲げて、後ろからライトを当てられている姿や、小学生の女の子に扮した大きな人が100メートルを3秒で走るシーンが思い出された。私自身はもう応援される世代は過ぎてしまったので「ガンバレよ〜、学生諸君っ」って思うのと同時に、こんなテーマ曲を歌ってもらえて羨ましいなあと思ったりした。少し泣けてしまった。

アンコールでは何をやるのかなぁ〜〜と思いつつ待っていると皮ジャン姿の五人(ミッキーは見えてないけど)が登場した。「ん?R&R三部作かな?」と思っているとチャラッ、チャラ〜♪というどこかで聴いたことのあるフレーズで始まった。キャロルのファンキーモンキーベイビーだった。馬鹿正直連合(ココ)にトータスさんがリハの合間にキャロルの解散ライブのビデオを観た、という書きこみをしていたのを思い出して「うわ〜〜、よっぽどメンバー間で盛り上がったんだなーーー」と思った。中学生のころ時々キャロルのLPを聴いていたので私はすごく懐かしかった。でも、知らない人も結構いたみたいで少し反応が薄かったかな。
ラストはモチロンいい女だった。「トータス松本カモーーン!」でトータスさんを呼び込むところでチロリンがチョッパーで演奏していたのを聴いて「うわーー、アグレッシブないい女だなーー。」と思ったのと同時にジョンBさんのことを思い出してしまった。


初日、久しぶりすぎて実感がなかったんだけど、始まってしまえばそんなことは全然関係なかった。ウルフルズはやっぱりウルフルズで極上のライブバンドだ。

ただ近くの席の人が昔からのファンの人だったようで昔の曲(今夜どう、ワルツ、いい女などなど)以外はしらーっとして観ていたのが気になってしょうがなかった。ステージから見ると私たちの座っていたあたりは視界の端あたりになるので時々疎外感を感じたりもしてしまった。ライブを楽しく観るにはいろんな要因がそろうことも必要だよな、って思ってしまったのでした。




2日目====パルテノン多摩

お泊りの大荷物を何とかしようと、ちょっと早めに多摩に辿り着きました。(がどうすることも出来ず結局友人に甘えてしまいました)昨年秋に中央大の学祭で訪れた多摩センター。サンリオピューロランドがあるのはココだったんだ、と気づき、ちょっと嬉しかったです。別に行かないけど。
そごうで時間つぶしがてら、遅い昼食をとり、お茶して、開場時間を迎えました。初日にSOLD OUTで買うことが出来なかったハイ!スタンダードTシャツとナイロン爆ッグをゲットし、席に着きました。昨日よりも数段見やすい席に胸をなでおろし、昨日は書けなかったのでアンケートを書きました。この日もほぼ時間通りに始まりました。

オープニングの曲がかかり、いよいよスタート。初日と同じくヤングソウルダイナマイトの前奏とともにサンコン幕が落ちました。初日とは逆サイドだったので今日はキーボードのミッキーまでしっかり見えました。(涙) 確か赤いスーツ姿だったと思います。サンコンは初日と同じ、チロリンはダイヤ柄のパンツでした。そして、ケーヤンはこの日は白のテンガロン、白のマラボー、白のスーツでした。トータスさんも初日と同じく白い衣装だったのでウルフルズ(オリジナルメンバー)3人全員白で統一されている感じでした。戸田より1列に前になっただけなのにすごくステージが近く感じて嬉しかったです。メゲメゲ2000も初日よりカッコよかったです。そのあとのMCでは「いやー、最高!」とすでに満足なご様子。(笑) バンザイ〜好きでよかった〜のあとのMCではパルテノン多摩のことで「パルテノン宮殿、ってあったよなぁ。(実際はギリシャの神殿ですよね)あれってどこやったっけ?」と客席に問い掛けると、最初は無反応で、そのあと「ここーーっ」っていう返答をした人がいて、「あ、ああ、ココね。う〜ん」とちょっと困惑気味なトータスさんなのでした。(笑) それから「ああ、そういえば江口おめでとう。なんでココで言うのかわかんないけど」と、親友へのお祝いのメッセージもあったりしました。続いての借金大王のとっかかりのコール&レスポンスは一昨日と違ってかなり即答って感じでした。曲の途中のブレイクでは「そういえばグリコ森永事件も時効になったんやなぁ〜〜。あの事件、すごかったよなあ。」と話し始めました。ほぼ同年代の私は「ああ、そうだったなあ」と思い出すのですが、少し下の年代の人だとそういうのが実感できないと思うから、同年代でよかったなあと実感しました。トータスさんがいい感じになごみモードで話していると客席から「長いぞーー」って声が飛んでトータスさんの話はさえぎられてしまいました。MCが長いのはアタリマエって気がしていたから何だか新鮮なツッコミでした。(笑)
トータスさんのスバラシイ足さばき&スライドギターからワルツ!へ。曲が始まった途端、楽しくて1曲通してず〜っと飛び跳ねっぱなしで、曲が終わるころには「う〜ん、これ並みのスポーツジムに通うより効果あるだろうなぁ」と思いました。そして、。ステージの雰囲気も幻想的な感じで、スケールの大きな演出って気がしました。
夢が終わるとメンバー紹介がありました。まずはウルフルケイスケ GTR氏からでした。トータスさんが「ケーヤンっていつ頃からケーヤンって呼ばれてんの?」と聞くと「松本君とかに会ってから、よ」という答えが返ってきました。子供のころとかは「ケイちゃん」(おばあさんは今でもそう呼んでいるそうです)、それから「ケイスケ」、そしてカンテ時代から「ケーヤン(弟さんがユーヤンって呼ばれていたから)と呼ばれるようになったらしいのですが、最近なぜか「ケイさん」と呼ぶ人が出てきたとのこと。キーボードのミッキー、その人なんですがトータスさんはそれを珪酸化、違った、「ケイさん化計画」と命名し、「なんか化学っぽいなぁ〜、ケミカルやなぁ〜。(笑)」と初日からのネタが飛び出しました。「ケミカル」って仲間内で流行ってんのかな。(笑)
初日に「びっくりドンキー」にこだわっていたケーヤン、「今日、チロリンと一緒に車乗ってきたんですけど、まさかないやろ〜、と思ってたら『あ、びっくりドンキー!』って。思わず入ってしまいました」てなことを言っていました。トータスさんは「ライブ前にそんなくどいもん食えるかいっ」って入らなかったそうですが・・・。あのアメリカン(!?)な雰囲気が34歳の男たちの心をくすぐるのでしょうか。(笑)
サンコンは特にこれといった話題もなくさらっと挨拶していました。客席から「サンコン〜、前に出て〜〜!!」と言われて、中盤の構成のこと(トータスさんが引っ込んだあと、AAP‐FUNKで珍しくサンコンが中央に歩み出るという演出)が頭にあったようで「いやいや、まぁまぁ」とその場に立っただけで話題をそらしていました。
そしてチロリンは紹介されて愛想よく手を振るばかりで何も言わなかったんだけど「チロリ〜ン!しゃべってー!」という客席からの声援に裏声で「サンリオピューロランドにようこそ」と答えたのを聞いて爆笑してしまいました。一昨日見えなかったミッキーの自己紹介もしっかり見られて嬉しかったです。
メンバー紹介が終わるとこのままでいようユーレイと続きました。「このままでいよう」はとても心地よく、ユーレイは感慨深く私のココロに響きました。まったりした空気から一転、一気にテンションをMaxに持って行くのはもちろんこの曲、ガッツだぜ!!でした。私はブレイク以降のファンなのでリアルタイムで聴いてきたのは「ガッツだぜ!!」からなんですが、それでも4年以上経ったんだなあ、と懐かしく思い出すのでした。
そして、AAP-FUNK〜DO-YAみんな。初日は驚くばっかりで細かい部分をチェックしそびれたので今回はそれぞれのセリフ、動きなんかに注目していたんですけどホントによく練られているなぁと思いました。アルバムに収録されているのとは全く違う楽曲に仕上がっていてそのクオリティーの高さに感動したのでした。AAP-FUNKでかなり盛り上がったのに今夜どう?(ここまではOK!)でさらにさらに盛り上がりました。ホンキーマンと新しい目の曲が続き、そのあとは私の大好きな曲、それが答えだ!でした。この曲はいつ聴いても何度聴いても飽きないなぁ・・・。大好きな曲を、メンバーも気に入って演り続けてくれているというのは本当に嬉しいです。演る側にしたら自分らが好きな曲をファンの子も気にいってくれているのは嬉しい、って感じなのかな。そして、本編最後は小・中・高・大〜トロフィーをかかげよう〜でした。

アンコールは初日同様、皮ジャンを来たメンバーによるファンキーモンキーベイビーでした。こういうシンプルな曲って演ってて楽しいんですよね。ラストはもちろんいい女でした。

ライブ演る側のコンディションだけでなく、やっぱり観る側のコンディション、周りの状況っていうのがライブのよし悪しっていうのにすごく影響するなあっていうのを実感しました。この日は角度的にもとても観やすかったし、周囲のお客さんたちみんなが盛り上がっていたので本当に心から楽しめました。

(現時点の発表では)6月ごろまで続く「爆旅2000」、自分のコンディションをしっかり作って、200%楽しみたいなあと思っています。